FC2ブログ

京都大学歴史研究会ブログ

京都大学歴史研究会のブログです。主に活動報告を行っていきます。

平成30年6月の活動報告

春夏秋冬、京都盆地は住み難し。急に暑くなったり、じめじめしたり、出席が嫌になる気候が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
平成30年6月の活動報告です。

6月1日 発表「Cumasirus Catutosis: heros Sannarum」
一昨年度のNF冊子に掲載した「山内の英雄・神代勝利」のラテン語版です。何を言っているのか理解できないかと思われますが、そのままの意味です。
固有名詞までラテン語化する謎の執念に驚愕させられました。Ryzoze Tacanoboって誰だよ。anno quarto decimo aetatis Tenbunaeっていつだよ。provinciam Ticuzeniamってどこだよ。(前から龍造寺隆信、天文14年、筑前国です。)
みんな途中で飽きてしまい、何故か古代日本の君主号についての議論が行われました。大王が正式な君主号なのか単なる敬称なのかどちらでもないのかとかそういう話をしました。

6月8日 ミーティング
誰も発表を作ってこなかったので、今後の活動方針について話し合う、ミーティング的なことをしました。新歓も終わったことですし、いい機会でしょう。(先週やれよ)
短くてもいいからみんな発表を作ってこようってことと、できるだけ室外活動を増やしていこうってことの、前々から言われてた2点が改めて確認されました。
会議とは結論とは得てして始まる前から決まっているものなのです。踊りださなかっただけまし。
室外活動の報告について、ここ数年疎かになっていました(注)が、今後はしっかりと報告できるよう最大限前向きに検討させていただくことを考慮いたします。

(注)実は昨年度だけでも大和国の天理参考館に特別展「天理図書館 古典の至宝 ―新善本叢書刊行記念―」を見に行ったり、近江国の佐川美術館に特別展「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」を見に行ったりしていたが、ブログでもツイッターでも報告をすっかり忘れていた。

6月15日 発表「ヘーロドトスのエジプト史」第1回
高校世界史でも出てくるヘーロドトス『歴史』はペルシア戦争についての記述ですが、その第2巻はほぼエジプトの記述に費やされています。
ヘーロドトスがエジプトで見聞きしたことを基に、『歴史』第2巻にまとめたエジプトの歴史についての発表の第1回、神話の時代から第26王朝の成立前のセトースまでです。
伝聞による記述のため、事実と異なる点や順番が異なる点もあるのですが、実際の歴史と大きく異なることもなく、クフ王のピラミッド建設などのエピソードも見られました。
100年ほど続いた悪政の後で善政を行ったミュケリノス(メンカウラー王)が、「エジプトは150年にわたり辛酸をなめねばならなぬのにミュケリノスはそれを悟らなかったが故に寿命を縮めることになったのだ」とかいう理不尽な宣託を受けたのがかわいそうでした。

6月22日 発表「ヘーロドトスのエジプト史」第2回
ヘーロドトスがエジプトで見聞きしたことを基に、『歴史』第2巻にまとめたエジプトの歴史についての発表の第2回、第26王朝の成立からカンビューセス(ペルシア王カンビュセス2世)によるエジプト征服までです。
ここまで時代が下ると大きな間違いは少なくなり、普通にエジプト第26王朝史という感じでした。
エジプト第26王朝ではネコース(ネカウ2世)がインド洋に至る運河の建設に初めて着手し、アマシス(イアフメス2世)税徴収の厳格化などを行い、エジプトは大いに繁栄しましたが、カンビューセス率いるペルシアに敗れて征服されました。
ヘーロドトスが『歴史』で記すエジプト史はここまでです。

6月29日 発表「孟子」第1回
その言行が四書の一つ『孟子』にまとめられ、儒教における重要人物となっている孟子の来歴とその思想に関する発表の第1回です。
孟子は魏の恵王や斉の宣王に遊説しましたが、当時の諸侯は富国強兵を目指し、戦争に勝利する方法を求めていたため、孟子が説く徳によって民を治める方法は需要に合致せず、孟子が重用されることはありませんでした。
これに失望した孟子は故郷に戻り、弟子の万章とともに著作に励んで『孟子』を著しました(諸説あり)。
孟子の思想は(1)伝統制度の重視、(2)王道政治、(3)性善説、(4)神秘主義の4点に集約されます。
(1)伝統制度の重視
孟子は孔子の立場を継承し、周代の政治を理想として重視し、それを復活させるべきであるとしました。
そして、周の制度について具体的に描写しているのですが、この描写には幾分か創作もあるだろうとされています。
(2)王道政治
孟子は諸侯が覇権を求めて抗争に明け暮れるさまを批判し、君主は民の支持があってはじめて君主たりうるのであって、民を本とする王道政治を目指すべきであるとしました。
そして、王道政治の実現のため、君主は最大限の人徳を身につけなければならず、人徳なき君主は君主たる資格を喪失して残賊に成り下がるとして、易姓革命を正当化しました。
時間が来たので、続きは次回になります。

文:希
スポンサーサイト

テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://kurekiken.blog.fc2.com/tb.php/292-ccd8f148
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | ホーム | 

FC2Ad

今までの閲覧者数

いつの間にか10000件突破です。今後もよろしくお願いします。

プロフィール

京都大学歴史研究会

京都大学歴史研究会

京都大学の歴史サークルです。毎週金曜18時30分から課外活動棟D204の部室で例会を行っています。例会では各会員の研究発表や本の輪読を行い、例会後には食事やゲームなどをして自由に過ごしています。たまに史跡や博物館にも行きます。日本史世界史を問わず歴史が好きな人はもちろん、ゲームが好きな人、部室でダラダラしたい人など、どんな人でも大歓迎です。歴研の活動に興味のある方、参加したい方は、ぜひ一度課外活動棟D204の部室までお越しください。

最新記事

カテゴリ

活動報告(例会) (126)
活動報告(その他) (12)
新歓情報 (11)
11月祭関連 (12)
飲食店紹介 (4)
ゲーム by A.I (7)
雑記 by AA (41)
読んだ本 by AA (12)
就活アドバイス by AA (7)
雑記 by NF (5)
雑記 by TY (1)
雑記 by YN (1)
雑記 by take (15)
雑記 by little (4)
雑記 by 川西まどか (1)

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

最新コメント

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブロとも一覧


できるだけフワフワして生きていたい。

paperskytreeの本棚